転勤や引っ越しが決まると、住民票の移動や電気・ガス・水道の手続きなど、さまざまな準備が必要になります。
そのなかで、意外と忘れやすいのが銀行口座の住所変更手続きです。
銀行に登録している住所が古いままだと、重要なお知らせやキャッシュカードの受け取りに支障が出たり、本人確認が必要な手続きで困ったりする可能性があります。
また、転勤先が現在の銀行の営業エリア外になる場合や、給与振込口座を変更する必要がある場合には、銀行口座の使い方を見直すことも大切です。
この記事では、転勤・引っ越し時に必要な銀行口座の手続きを、わかりやすく解説します。
- 引っ越し時に必要な銀行口座の手続き
- 銀行口座の住所変更の方法
- 転勤先でATMや窓口を利用するときの注意点
- 給与振込口座を変更する方法
- 銀行口座を解約するべきケース
- 引っ越し前後の銀行手続きチェックリスト
これから転勤や引っ越しを予定している方は、ぜひ参考にしてください。
転勤・引っ越し時に銀行口座の手続きは必要?
結論からいうと、引っ越しをしたら、原則として銀行に登録している住所を変更しましょう。
ただし、引っ越しをしたからといって、必ずしも銀行口座を解約したり、新しい銀行で口座を開設したりする必要はありません。
多くの場合、現在の銀行口座をそのまま利用できます。
引っ越し時に必要な銀行口座の手続き一覧
| 手続き | 必要性 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 銀行口座の住所変更 | 原則必要 | 銀行に登録している住所を変更する |
| 電話番号の変更 | 変更時に必要 | SMS認証や本人確認に使う電話番号を更新する |
| 給与振込口座の変更 | 必要な場合のみ | 勤務先の給与振込先を変更する |
| 公共料金の引き落とし変更 | 必要な場合あり | 新住所での支払い方法を設定する |
| 住宅ローン関連の手続き | 該当者は要確認 | 住宅ローン契約に応じて住所変更などを行う |
| 銀行口座の解約 | 原則不要 | 利用しなくなる場合などに検討する |
特に注意したいのは、銀行口座の住所変更と、給与振込口座の変更は別の手続きだという点です。
銀行に住所変更を届け出ただけでは、勤務先に登録している給与振込先の情報は自動的に変更されません。
また、クレジットカードや証券口座など、銀行口座に関連するサービスについても、それぞれ登録情報の確認が必要です。
転勤・引っ越しで銀行口座の住所変更をする方法
銀行口座の住所変更は、主に次の3つの方法で行えます。
- インターネットバンキング
- 銀行のスマートフォンアプリ
- 銀行窓口
利用できる方法は銀行によって異なります。
- 1. インターネットバンキングで住所変更する
-
ネット銀行やインターネットバンキングを利用している場合は、オンラインで住所変更できることがあります。
一般的な手続きの流れは次のとおりです。
- 銀行の公式サイトにログインする
- 「お客さま情報」や「登録情報変更」を選択する
- 住所変更のメニューを開く
- 新しい住所を入力する
- 本人確認や認証手続きを行う
- 変更内容を確認して申請する
銀行によっては、本人確認書類の提出が必要になる場合があります。
また、住所変更の手続きが完了するまでに時間がかかることもあるため、引っ越しが決まったら早めに確認しましょう。
- 2. 銀行アプリで住所変更する
-
スマートフォンの銀行アプリから住所変更できる銀行もあります。
普段から銀行アプリを利用している場合は、アプリ内の設定メニューや登録情報の変更メニューを確認してみましょう。
アプリで手続きできれば、銀行窓口に出向く必要がなく、引っ越し準備の合間にも対応できます。
ただし、銀行によってはアプリからの住所変更に対応していない場合や、別の本人確認手続きが必要な場合があります。
- 3. 銀行窓口で住所変更する
-
銀行窓口で住所変更する方法もあります。
インターネットでの手続きが難しい場合や、住所変更以外の相談もしたい場合に便利です。
一般的に、次のようなものを準備します。
- 通帳またはキャッシュカード
- 届出印(必要な場合)
- 本人確認書類
- 新しい住所が確認できる書類(必要な場合)
必要書類や手続き方法は銀行によって異なります。
窓口に行く前に、利用している銀行の公式サイトで確認しておきましょう。
引っ越し前と引っ越し後、銀行の住所変更はいつするべき?
銀行の住所変更を行うタイミングは、銀行の規定や手続き方法によって異なります。
基本的には、引っ越し先の住所が確定した段階で手続き方法を確認し、銀行が指定するタイミングで届け出るとよいでしょう。
特に、転勤で急いで引っ越す場合は、住所変更を後回しにしないことが大切です。
引っ越し前に確認しておきたいこと
引っ越し前には、次の項目を確認しておきましょう。
- 新住所が確定しているか
- 銀行の住所変更手続きがオンラインでできるか
- キャッシュカードや通帳を紛失していないか
- 銀行に登録している電話番号が現在も使えるか
- 給与振込口座を変更する必要があるか
転勤先が遠方になる場合は、銀行窓口での手続きが難しくなる可能性があります。
そのため、引っ越し前にオンラインで対応できる範囲を確認しておくと安心です。
郵便局の転居届だけでは銀行の住所変更は完了しない
引っ越しをするときには、郵便局に転居届を提出して、旧住所宛ての郵便物を新住所へ転送してもらうことがあります。
ただし、郵便局の転居届を提出しても、銀行に登録している住所が自動的に変更されるわけではありません。
銀行の住所変更は、銀行所定の方法で別途手続きする必要があります。
郵便物の転送サービスを利用している場合でも、銀行の登録住所は忘れずに更新しましょう。
転勤先で銀行口座をそのまま使える?
転勤によって住む場所が変わっても、多くの場合、現在の銀行口座をそのまま利用できます。
ただし、銀行の種類によって注意点があります。
ネット銀行の場合
ネット銀行は、インターネットやスマートフォンアプリを通じて利用できるため、転勤や引っ越しによる影響を受けにくい傾向があります。
例えば、次のようなサービスを利用できます。
- インターネットバンキングによる振込
- スマートフォンアプリでの残高確認
- コンビニATMなどでの入出金
- オンラインでの登録情報変更
ただし、ATMの利用条件や手数料、住所変更の方法は銀行によって異なります。
転勤先で利用できるATMや、無料で利用できる回数などを確認しておきましょう。
都市銀行の場合
都市銀行は、全国各地に支店やATMを展開しているため、転勤先でも利用しやすい銀行の一つです。
ただし、支店の場所や営業時間、ATMの利用条件は地域によって異なります。
転勤先で窓口を利用する可能性がある場合は、近くの支店を確認しておくと便利です。
地方銀行の場合
地方銀行の口座を利用している場合は、転勤先が営業エリア外になることがあります。
とはいえ、営業エリア外に引っ越したからといって、必ず口座を解約しなければならないわけではありません。
インターネットバンキングや提携ATMを利用できれば、引っ越し後も口座を使い続けられる場合があります。
一方で、次のようなケースでは注意が必要です。
- 窓口での手続きが必要になる
- 転勤先に支店がない
- ATMの利用手数料が高くなる
- 地域限定のサービスが利用できなくなる
地方銀行の口座を利用している場合は、転勤先での利用条件を確認しておきましょう。
転勤で給与振込口座を変更する必要はある?
転勤によって勤務先や勤務地が変わっても、給与振込口座を必ず変更しなければならないわけではありません。
同じ会社内での転勤であれば、現在の給与振込口座をそのまま利用できるケースもあります。
ただし、次のような場合は確認が必要です。
- 転職によって勤務先が変わる
- 会社から指定された銀行口座がある
- 給与振込口座を変更したい
- 転勤先で現在の銀行口座が使いにくい
給与振込口座を変更する場合は、勤務先の人事部や経理部などに確認しましょう。
給与振込口座を変更する手順
一般的な手続きの流れは次のとおりです。
- 勤務先に給与振込口座の変更を申し出る
- 新しい銀行口座を準備する
- 勤務先指定の申請書やシステムで変更手続きを行う
- 給与振込先の変更が完了したか確認する
給与振込口座の変更には、会社所定の締め日や手続き期限が設けられている場合があります。
変更を希望する場合は、早めに勤務先へ相談しておきましょう。
なお、給与の受取口座については、労働者本人が指定する口座への振込が原則です。勤務先の制度や労使協定などによって取り扱いが異なる場合もあるため、具体的な条件は勤務先に確認してください。
引っ越しで銀行口座を解約するべきケース
引っ越しをしたからといって、銀行口座を解約する必要はありません。
むしろ、現在の口座をそのまま使い続けたほうが便利な場合もあります。
銀行口座を解約しなくてもよいケース
次のような場合は、現在の銀行口座を継続して利用することを検討しましょう。
- 給与振込口座として利用している
- 公共料金やクレジットカードの引き落としに使っている
- 貯蓄用口座として利用している
- 転勤先でもATMやインターネットバンキングを利用できる
- 住宅ローンや各種サービスと連携している
特に、給与振込や公共料金の引き落としに利用している口座を解約すると、関連する手続きが増える可能性があります。
口座を解約する前に、登録しているサービスを確認しておきましょう。
銀行口座の解約を検討したほうがよいケース
一方で、次のような場合は口座の整理を検討してもよいでしょう。
- 長期間利用していない
- 転勤先でATMを利用しにくい
- ATM手数料や振込手数料が高くなる
- 口座を複数持っていて管理が難しい
- 利用している銀行のサービスが自分に合わなくなった
ただし、口座を解約する場合は、残高や引き落とし設定を確認することが大切です。
また、住宅ローンや各種契約に関連している口座については、解約前に金融機関へ確認しましょう。
引っ越し時に銀行口座とあわせて確認したい手続き
銀行口座の住所変更だけでなく、銀行口座を利用している各種サービスについても確認しておきましょう。
公共料金の引き落とし
電気・ガス・水道などの公共料金を銀行口座から引き落としている場合は、引っ越しに伴う手続きが必要になることがあります。
特に、引っ越し前の住所で利用していた公共料金の契約を解約し、新住所で新たに契約する場合は、支払い方法も確認しましょう。
クレジットカードの引き落とし口座
クレジットカードの引き落としに銀行口座を利用している場合は、銀行口座とクレジットカードの登録住所をそれぞれ確認しましょう。
銀行の住所変更をしても、クレジットカード会社の住所が自動的に変更されるとは限りません。
証券口座との連携
銀行口座を証券口座と連携している場合は、証券会社側の登録情報も確認しましょう。
特に、銀行口座と証券口座の両方を利用している場合は、住所変更や本人確認の手続きがそれぞれ必要になることがあります。
住宅ローンの住所変更
住宅ローンを利用している場合は、住所変更について金融機関へ確認することが大切です。
転勤によって自宅を離れる場合、住宅ローンの契約内容によっては、金融機関への相談が必要になることがあります。
特に、住宅ローンを利用している自宅を賃貸に出す予定がある場合は、事前に金融機関へ確認しましょう。
転勤・引っ越し時の銀行口座手続きチェックリスト
引っ越しの準備を進める際は、次のチェックリストを活用してください。
引っ越し前に確認すること
- 銀行に登録している住所を確認する
- 住所変更の方法を確認する
- 銀行に登録している電話番号を確認する
- 給与振込口座を変更する必要があるか確認する
- 公共料金の引き落とし口座を確認する
- クレジットカードの引き落とし口座を確認する
- 住宅ローンなどの契約内容を確認する
- 転勤先で利用できるATMを確認する
引っ越し後に確認すること
- 銀行の住所変更手続きを完了する
- 銀行の登録住所が新住所になっているか確認する
- 給与振込口座の変更が完了しているか確認する
- 公共料金などの引き落としが正常に行われているか確認する
- 銀行からの郵便物を受け取れる状態にする
- 不要な銀行口座があれば整理を検討する
銀行の住所変更は、引っ越しに伴う手続きのなかでも忘れやすい項目です。
引っ越し前後にチェックリストを使って、漏れなく対応しましょう。
転勤・引っ越し時の銀行口座に関するよくある質問
まとめ|転勤・引っ越し時は銀行口座の住所変更を忘れずに
転勤や引っ越しをするときは、銀行口座の住所変更を忘れずに行いましょう。
銀行口座は、引っ越しをしたからといって必ず解約する必要はありません。
現在の銀行口座をそのまま利用できる場合も多いため、まずは住所変更の手続きを行い、転勤先での利用条件を確認することが大切です。
今回の記事のポイントをまとめます。
- 引っ越しをしたら銀行口座の住所変更を行う
- 郵便局の転居届だけでは銀行の住所変更は完了しない
- 銀行の住所変更と給与振込口座の変更は別の手続き
- 転勤先で利用できるATMや手数料を確認する
- 銀行口座は引っ越しを理由に必ず解約する必要はない
- 公共料金やクレジットカードなどの登録情報も確認する
転勤や引っ越しは、銀行口座の使い方を見直すよい機会でもあります。
現在の銀行口座が転勤先でも便利に使えるか確認し、自分の生活に合った口座管理を心がけましょう。
銀行口座の住所変更や各種手続きを早めに済ませておけば、引っ越し後も安心して銀行サービスを利用できます。

