ネット銀行は、コンビニや提携金融機関のATMを利用して、現金の預け入れや引き出しができる便利なサービスです。
しかし、銀行によって利用できるATMや手数料無料の回数、無料になる条件は異なります。
「ネット銀行はコンビニATMで使える?」「ATM手数料を無料にするにはどうすればいい?」「キャッシュカードがなくても現金を引き出せる?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、ネット銀行の中には、毎月の無料回数が設定されている銀行だけでなく、スマートフォンアプリを使ったATM取引の手数料が無料になる銀行もあります。
この記事では、ネット銀行のATM利用方法、コンビニATMの使い方、手数料が無料になる条件、ATM手数料を節約するコツをわかりやすく解説します。
自分の生活スタイルに合ったネット銀行を選び、日々の銀行取引を便利でお得にしましょう。
ネット銀行のATM利用方法とは?
ネット銀行は、店舗を持たない、または店舗が少ない形態の銀行が多く、現金の入出金には提携ATMを利用するのが一般的です。
主なATMには、次のようなものがあります。
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- イーネットATM
- イオン銀行ATM
- ゆうちょ銀行ATM
- その他の提携金融機関ATM
ただし、すべてのネット銀行がすべてのATMに対応しているわけではありません。利用できるATMや取引内容、手数料は銀行によって異なります。
キャッシュカードを使ってATMを利用する方法
キャッシュカードを使う場合、ATMの操作方法は一般的な銀行とほぼ同じです。
- 利用するATMが自分の銀行に対応しているか確認する
- ATMにキャッシュカードを挿入する
- 「お引出し」「お預入れ」などの取引を選択する
- 暗証番号や金額などを入力する
- 現金やキャッシュカード、利用明細などを受け取る
ATMによって操作手順は異なるため、画面の案内に従って操作しましょう。
また、ATMによっては利用できる時間帯や1回あたりの取引限度額が定められています。高額の出金を予定している場合は、事前に確認しておくと安心です。
スマートフォンアプリでATMを利用する方法
ネット銀行の中には、キャッシュカードを使わず、スマートフォンアプリでATM取引ができるサービスもあります。
その代表例が、ドコモSMTBネット銀行の「アプリでATM」です。
ドコモSMTBネット銀行は、2026年8月3日に旧「住信SBIネット銀行」から銀行名を変更しました。個人向け銀行サービスのブランド名は「ドコモの銀行」です。
「アプリでATM」は、対象のスマートフォンアプリを使い、対応するATMで現金を入出金できるサービスです。
公式案内では、スマートプログラム対象支店の個人利用者について、同サービスのATM手数料は何度でも無料とされています。
ただし、BaaS提携サービスの利用者や法人利用者などは条件が異なる場合があります。また、利用できるATMはサービスの対象範囲によって異なります。
ネット銀行はコンビニATMで使える?
多くのネット銀行は、提携するコンビニATMで現金の入出金ができます。
コンビニATMを利用できれば、銀行の店舗まで出向かなくても、通勤・通学の途中や外出先で現金を用意できます。
代表的なATMの特徴は次のとおりです。
| ATMの種類 | 主な設置場所 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| セブン銀行ATM | セブン-イレブンなど | 対応銀行、入出金手数料 |
| ローソン銀行ATM | ローソンなど | アプリ対応、無料回数 |
| イーネットATM | ファミリーマートなどの一部店舗 | 対応銀行、利用可能時間 |
| イオン銀行ATM | イオンなどの商業施設 | 入出金条件、手数料 |
| ゆうちょ銀行ATM | 郵便局など | 対応取引、手数料 |
コンビニATMを利用するメリット
コンビニATMには、主に3つのメリットがあります。
- 1. 身近な場所で現金を引き出せる
-
コンビニATMに対応していれば、銀行の店舗や専用ATMまで移動する必要がありません。急に現金が必要になったときにも便利です。
- 2. 夜間や休日にも利用しやすい
-
コンビニATMは、銀行の営業時間外にも利用できる場合があります。ただし、システムメンテナンスやATMごとの営業時間によって利用できない時間帯もあります。
- 3. 条件次第でATM手数料を節約できる
-
銀行によっては、一定回数までATM手数料が無料になったり、アプリでの取引が無料になったりします。
コンビニATMをよく利用する方は、銀行選びの段階で手数料の条件を比較しておくことが大切です。
ネット銀行のATM手数料が無料になる4つの条件
ネット銀行のATM手数料が無料になる仕組みは、銀行によって異なります。
主な条件を確認しておきましょう。
- 1. 毎月の無料回数以内に利用する
-
ネット銀行では、ATMの入出金について、毎月一定回数まで手数料を無料にしている場合があります。
例えば、月5回まで無料の銀行であれば、対象取引を5回以内に収めることで、無料回数の範囲内で利用できます。
ただし、入金と出金で条件が異なる場合や、利用するATMによって手数料が異なる場合もあります。
確認したいポイントは次のとおりです。
- 毎月のATM手数料無料回数
- 入金と出金それぞれの条件
- 無料回数を共有するATMの種類
- 無料回数を超えた場合の手数料
- 2. 銀行独自の優遇ランクを上げる
-
一部のネット銀行では、利用状況などに応じて優遇ランクが設定されています。
ランクが上がると、ATM手数料や他行宛て振込手数料の無料回数が増える場合があります。
ランク判定に使われる条件には、預金残高、給与受取、金融商品の利用、関連サービスの利用状況などがあります。
ただし、必要な条件は銀行によって異なります。手数料を節約するためだけに、必要のない金融商品を契約したり、無理に預金を増やしたりすることは避けましょう。
- 3. スマートフォンアプリでATMを利用する
-
アプリを使ったATM取引が無料になるネット銀行もあります。
ドコモSMTBネット銀行の「アプリでATM」は、その一例です。
公式案内では、スマートプログラム対象支店の個人利用者が同サービスを利用する場合、ATM手数料は何度でも無料とされています。
対象のATMはセブン銀行ATMとローソン銀行ATMです。
ただし、利用できる支店や口座、サービスには条件があります。BaaS提携サービスなどは取り扱いが異なる場合があるため、自分の口座が対象かどうか確認しましょう。
- 4. 銀行が定める特典・優遇条件を満たす
-
銀行によっては、給与受取口座への指定や関連サービスの利用などにより、ATM手数料の優遇を受けられることがあります。
ただし、給与受取を指定するだけで必ず無料になるとは限りません。
口座開設前には、無料回数だけでなく、優遇条件を満たすために必要な取引や、その条件を維持するための負担も確認しましょう。
ネット銀行のATM手数料を比較するときのポイント
ネット銀行を比較するときは、ATM手数料が無料かどうかだけでなく、対象ATMや利用方法も確認する必要があります。
ここでは、比較の参考になる銀行を紹介します。
| 銀行 | ATM手数料を比較するときのポイント |
|---|---|
| ドコモSMTBネット銀行 | 「アプリでATM」の対象支店・ATM、キャッシュカード利用時の条件 |
| SBI新生銀行 | ステージ別の無料回数、対象ATM、取引内容 |
| 楽天銀行 | ATMの種類、入出金手数料、会員ステージなどの優遇条件 |
| GMOあおぞらネット銀行 | 対応ATM、カスタマーステージ、無料回数 |
ドコモSMTBネット銀行のATM手数料
ドコモSMTBネット銀行は、旧住信SBIネット銀行が2026年8月3日に商号変更した銀行です。
個人向けサービスブランドは「ドコモの銀行」です。
同銀行の「アプリでATM」は、対象のスマートフォンアプリを使ってセブン銀行ATMやローソン銀行ATMで入出金できるサービスです。
公式案内では、スマートプログラム対象支店の個人利用者が「アプリでATM」を利用する場合、ATM手数料は何度でも無料とされています。
一方、キャッシュカードを使う場合は、ATMの種類や取引内容によって手数料の条件が異なります。
コンビニATMを頻繁に利用する方は、アプリ利用時の条件とキャッシュカード利用時の条件を分けて確認しましょう。
SBI新生銀行のATM手数料
SBI新生銀行では、ステージやATMの種類などによって手数料の条件が異なります。
比較する際は、普段利用するコンビニATMが無料対象に含まれるか、無料回数が何回なのか、対象外のATMではいくらかかるのかを確認しましょう。
最新の条件は、公式サイトで確認することをおすすめします。
楽天銀行のATM手数料
楽天銀行では、利用するATMの種類や口座の利用状況などによって、手数料の条件が異なります。
ATM手数料を比較する際は、無料回数や優遇条件だけでなく、普段利用するコンビニATMに対応しているかどうかも確認しましょう。
GMOあおぞらネット銀行のATM手数料
GMOあおぞらネット銀行も、提携ATMを利用して現金の入出金ができます。
利用できるATMや手数料の条件は、口座や取引内容などによって異なる場合があります。
普段使うATMに対応しているか、無料回数を超えた場合の手数料はいくらかを確認すると、自分に合った銀行を選びやすくなります。
ネット銀行のATM手数料を節約する5つのコツ
ATM手数料は1回あたりでは少額でも、何度も利用すると年間の出費が増えてしまいます。
ここでは、手数料を節約するための5つの方法を紹介します。
- 1. ATM手数料の無料回数を確認する
-
まずは、自分の銀行でATM手数料が何回まで無料になるのかを確認しましょう。
銀行アプリや会員ページで無料回数や利用履歴を確認しておくと、手数料が発生するタイミングを把握しやすくなります。
- 2. 1回の出金額を見直す
-
少額の現金を何度も引き出している方は、必要な金額をまとめて引き出すことで、ATMの利用回数を減らせる場合があります。
ただし、現金を多く持ち歩くと紛失や盗難のリスクが高まります。生活費の予算や防犯面も考慮し、無理のない金額に調整しましょう。
- 3. アプリでATMを利用できる銀行を検討する
-
スマートフォンアプリでATMを利用できる銀行なら、キャッシュカードを持ち歩かずに入出金できる場合があります。
また、対象のアプリ取引が手数料無料であれば、ATM手数料の節約にもつながります。
ただし、アプリ利用時の無料条件や対応ATMは銀行ごとに異なるため、事前に確認しましょう。
- 4. 普段使うATMに対応した銀行を選ぶ
-
自宅や職場の近くにあるATMを便利に使えるかどうかも、銀行選びの重要なポイントです。
セブン-イレブンをよく利用する方はセブン銀行ATMへの対応を、郵便局をよく利用する方はゆうちょ銀行ATMへの対応を確認するとよいでしょう。
対応ATMが多くても、普段使うATMが有料であれば、手数料の節約につながらない場合があります。
- 5. 振込手数料も合わせて比較する
-
ネット銀行を選ぶ際は、ATM手数料だけでなく、他行宛て振込手数料も確認しましょう。
ATMから振込操作をする場合、ATM利用手数料とは別に振込手数料が発生することがあります。
ATM手数料が無料でも、他行への振込に費用がかかる場合があります。入出金と振込の両方を含めて比較することが大切です。
ネット銀行のATM利用で注意したいこと
ネット銀行のATMは便利ですが、利用前に確認しておきたい注意点もあります。
- ATM手数料と振込手数料は別
-
ATMから振込操作をする場合、ATM利用手数料と振込手数料は別々に設定されていることがあります。
ATM手数料が無料だからといって、振込まで無料になるとは限りません。振込先や振込方法、利用する銀行の条件を確認しましょう。
- ATMによって利用できる取引が異なる
-
ATMによっては、出金には対応していても入金には対応していない場合や、利用できる金額に上限がある場合があります。
硬貨の取り扱いにも制限があるため、紙幣以外の入出金を希望する場合は事前に確認してください。
- システムメンテナンス中は利用できない場合がある
-
ネット銀行や提携ATMでは、システムメンテナンスなどにより一時的に取引できないことがあります。
急に現金が必要になる場面に備えて、複数の入出金手段を確保しておくと安心です。
- 手数料や無料条件は変更されることがある
-
手数料や無料条件は変更されることがある
ネット銀行のATMに関するよくある質問
普段利用するATMに対応しており、必要な回数の入出金を無料で利用できる銀行がおすすめです。
毎月の出金回数が多い方は無料回数やアプリ対応を、他行への振込が多い方は振込手数料も確認しましょう。
預金金利やポイント特典なども含めて比較すると、自分に合う銀行を見つけやすくなります。

