海外旅行保険の補償内容
デビットカードに付帯されている海外旅行保険の正式名称は、海外旅行傷害保険といいます。
補償してくれる期間は、海外旅行の目的で、国内の住居を出発してから住居に帰着する間ですが、日本を出国した前日の午前0時から日本に入国した翌日の午後12時までが補償期間となっています。
補償をしてもらうためには、搭乗する公共交通乗用具(航空機、船舶(定期便)、高速バス、タクシー(無許可タクシーは対象外)、路線バス、トロリーバス、モノレール、ケーブルカー、リニアモーターカー、電車(いつ、どの区間に乗車し、その料金がいつ決済されているかを明確に証明できる場合のみ対象)等)または、参加する募集型企画旅行(パッケージツアーやパック旅行等)の料金の支払いをデビットカードでしている必要があります。
海外旅行1回の最大補償期間は、90日間です。厳密な期間は、次のようになっています。
- 出国前に公共交通乗用具または募集型企画旅行の料金の支払いにデビットカードを利用した場合、日本出国時から3か月後の午後12時までの旅行期間
- 上記1.に該当しない場合、日本出国後に公共交通乗用具の料金の支払いにデビットカードを利用した場合、最初のデビットカード利用時から3か月後の午後12時までの旅行期間
補償の種類は、「傷害」「疾病」「賠償責任」「携行品損害」「救援者費用」と大きく5つあります。
傷害
死亡後遺障害
旅行中のケガが原因で事故の日から180日以内に死亡または後遺障害が残ってしまったとき、最大3,000万円の補償があります。
事故の例
- 海外旅行中に交通事故にあって、頭を強く打って旅行先で死亡した
- 現地でスキー中に転倒し骨折、現地で治療を受けて帰国後も身体にマヒが残った
治療費用
旅行先の事故によるケガが原因で医師の治療を受けたとき、1回の事故につき100万円を限度に事故の日から180日以内に要した治療費用を補償してくれます。
事故の例
- ベッドから落ちて床に強打し、現地で治療を受けた
疾病
旅行先で病気が原因で医師の治療を受けたとき、1回の病気につき100万円を限度に医師の治療を受けた日から180日以内に要した治療費用を補償してくれます。
旅行行程終了から72時間以内に初診を受けた場合は対象ですが、72時間経過後に治療を開始した場合は対象外です。
「特定感染症」の場合は30日以内となっています。
特定感染症について
特定感染症とは、コレラ、ペスト、天然痘、発疹チフス、ラッサ熱、マラリア、回帰熱、黄熱、重症急性呼吸器症候群、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルク病、コクシジオイデス症、デング熱、顎口虫(がっこうちゅう)、ウエストナイル熱、リッサウイルス感染症、腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群、高病原性鳥インフルエンザ、ニパウイルス感染症、赤痢、ダニ媒介性脳炎、腸チフス、リフトバレー熱、レプトスピラ症を指します。
賠償責任
旅行期間中に誤って他人をケガさせたり他人のものを壊して、被害者から法律上の損害賠償責任を請求されたとき、1回の事故につき
2,000万円を限度に補償してくれます。
事故例
- 海外旅行中に、お店の商品にうっかりぶつかって壊してしまい、お店に弁償をすることになった
携行品損害
旅行期間中に携行する身の回りの持ち物(デビットカード会員が所有している持ち物)が盗まれたり、事故により壊れたりしたとき、携行品1つあたり10万円を限度、1旅行中に20万円限度で、補償期間中100万円限度に補償(1回の事故につき自己負担額3,000円)してくれます。
事故例
- 海外旅行中に、カメラをうっかり落として壊れてしまった
救援者費用
旅行中にケガや病気で入院し、家族が現地にかけつけた場合などに、その費用を100万円を限度に補償してくれます。
事故例
- 旅行先で入院し、家族が現地にかけつけることになったため、渡航費用が発生した
海外旅行保険のよくある質問(FAQ)
出発前に海外旅行保険に関する手続きは必要なのか?
出発前に上保険に関する手続きは必要ありませんが、公共交通乗用具または募集型企画旅行の費用をデビットカードで支払う必要があります。
死亡保険金受取人は誰なのか?
保険契約の規定上、死亡保険金の受取人は法定相続人に限られています。
他のクレジットカードまたはデビットカードとの重複補償はどのようになるのか?
海外旅行保険の死亡・後遺障害保険金額につきまして、他のクレジットカードまたはデビットカードから同時に保険金が支払われる場合、対象カードの最も高い補償(保険金額)を限度として、各々のカード付帯の海外旅行保険から按分して保険金が補償されます。
他の海外旅行傷害保険との重複補償はどのようになるのか?
海外旅行傷害保険(死亡・後遺障害保険金を除く)の各種保険金につきまして、他の旅行傷害保険から同時に保険金が支払われる場合、対象契約の補償(保険金額)を合算した額の範囲内で、実際の損害額を限度として按分して保険金が補償されます。
国内旅行保険の補償内容
デビットカードに付帯されている国内旅行保険の正式名称は、国内旅行傷害保険といいます。
傷害(死亡・後遺障害)
次の3つの事故で、旅行中のケガが原因で事故の日から180日以内に死亡または後遺障害が残ってしまったとき、最大3,000万円の補償があります。
- 国内航空機、船舶等の公共交通乗用具の搭乗券をデビットカードで購入またはJCBが交付するJAL、ANAのエアクーポンを利用し、乗客として当該公共交通乗用具に搭乗中に傷害を被った事故
- 旅行代理店、宿泊施設、運輸会社等で宿泊施設の予約を行って、デビットカードでその料金をチェックイン以前に支払った宿泊施設の火災・爆発事故により傷害を被った事故
- 募集型企画旅行(パッケージツアーやパック旅行等)の料金をデビットカードで支払って、旅行参加中に傷害を被った事故
国内旅行保険のよくある質問(FAQ)
出発前に国内旅行保険に関する手続きは必要なのか?
出発前に上保険に関する手続きは必要ありませんが、公共交通乗用具または募集型企画旅行の費用をデビットカードで支払う必要があります。
死亡保険金受取人は誰なのか?
保険契約の規定上、死亡保険金の受取人は法定相続人に限られています。
他のクレジットカードまたはデビットカードとの重複補償はどのようになるのか?
国内旅行保険の死亡・後遺障害保険金額および入院・通院保険金額につきまして、他のクレジットカードまたはデビットカードから同時に保険金が支払われる場合、対象カードの最も高い補償(保険金額)を限度として、各々のカード付帯の海外旅行保険から按分して保険金が補償されます。
以上、「デビットカード付帯の旅行保険の詳しい補償内容」です。